『a』と『the』の違い

前回は「冠詞のあるなし」の違いを勉強しました。

中学英語を教えていると、必ず聞かれるのが「冠詞」を付ける必要はあるのか? 実は、冠詞のあるなしで全く文章の意味が変わってしまうこともあるの...

今回は、”a”と”the”の違いです。

かなな「特徴的なのは『the』の方です。これは『みんなが一つに限定できるもの』に使います」

生徒「・・・?」

かなな「例を挙げてみましょう。『私はペンを持っています』を英訳すると?」

生徒「I have a pen.」

かなな「いいでしょう。その会話の続きで、『そのペンは青い』を英訳すると?」

生徒「えぇと・・・The pen is blue.」

かなな「はい、OKです。では、なぜ『the』を使ったのですか?」

生徒「え、『その』だから『the』かなと思って・・・」

かなな「はい、そこをもうちょっと正確にやりますね」

かなな「みなさん、ちょっと手にペンを持ってください」

生徒「はーい」

かなな「でも、みなさんの筆箱には他にもペンがありますよね?なぜ、今そのペンを持ったのですか?」

生徒「・・・適当に」

かなな「そう、たくさんある(かも)けど、適当に1本選ぶ。これが『a pen』の考え方なんです。ペンならどれでもいいんです」

かなな「ところで、私は左手に3本のペンを持っています」

かなな「そして、ちょっと借りてきました。たぬぬ先生の『新幹線ボールペン』です」

生徒「(爆笑)」

かなな「これで、話題の中心は『新幹線のボールペン』になりましたね。」

かなな「じゃあ、『そのペン』をみんなで指さしてみましょう」

生徒「それ!(新幹線ボールペンを指さす)」

かなな「私は今4本のペンを持っていますが、みんな『新幹線ボールペン』を指してくれましたね」

かなな「これが『the』の考え方なんですよ。たくさんある中の『限定した1本』。みんなが一つに限定できるものに『the』を使うんです」

かなな「月はこの世に一つですね、だから『the Moon』。太陽も『the Sun』なんです。じゃあ、地球は?」

生徒「『the Earth』でいいのかな?」

かなな「そうですね、でもこの場合『the』は『ズィ』と読みます。次の音が『ア、イ、ウ、エ、オ』の場合は、『the』は『ズィ』と読みます。その方が読みやすいでしょ」

生徒「『a』と『an』と同じ?」

かなな「そうです、『the』の場合はスペルは同じで読み方だけ変わるから注意しましょう」

生徒「はぁい」

★今日のまとめ
・『a』はたくさんある中の『どれか1本』
・『the』はたくさんある中の『限定した1本』
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