インフルエンザは空気感染しないの?

質問投書箱(インフルエンザは空気感染しないってテレビで言ってたみたいだけど本当なの?)

ふみみ「・・・医学?生物かな?たぬぬ先生にお願いしてみましょう」

たぬぬ「・・・塾のインフルエンザ対策プリント作った時の資料がありますのでやってみましょうか」

※医療・健康関係の内容が含まれています。本ブログの内容は、判断の一つとして考えてもらえれば幸いです。

たぬぬ「まず、『空気感染』とは何か」

ふみみ「空気中のウィルスで感染することじゃないんですか?」

たぬぬ「正確に言うと、『空気感染』は直径5μ(0.005mm)以下の大きさで『粒子(ウィルス)だけ』になっているものが原因で感染する、となります」

ふみみ「大きさまで決まっているんですね」

たぬぬ「そして『飛沫感染』というものがあります。これは直径5μ以上の大きさで『粒子(ウィルス)』の周りを水分(唾液など)がおおわれているもの、これが原因で感染する、となります」

リンク:外務省感染症(SARS・鳥インフルエンザ等)関連情報

ふみみ「『粒子の大きさ』『水分の有無』が違うんですね」

たぬぬ「はい、この違いをわかった上で『空気感染』『飛沫感染』を図で見てみましょう」

ふみみ「一緒・・・のようにも見えますが」

たぬぬ「コピーしましたからね。一緒のものです」

ふみみ「えー・・・」

たぬぬ「じゃあ、もうちょっと遠くから見てみましょう」

たぬぬ「このように、『空気感染』の原因ウィルスは空気に漂う時間が長い、『飛沫感染』の原因ウィルスはすぐに床に落ちていく、と言った違いがあります」

ふみみ「『飛沫感染』のウィルスはセキ・クシャミで飛ばされるんですね」

たぬぬ「空気中に漂っているウィルスを吸い込むこと、この1点については『空気感染』『飛沫感染』も変わりません」

ふみみ「じゃあ、なんで『空気感染しない』なんて言われてるんでしょうか?」

たぬぬ「では、厚生労働省の新型インフルエンザについて発表された文章を見てみましょう」

『空気感染の可能性は否定できないものの一般的に起きるとする科学的根拠はないため、事業所等においては空気感染を想定した対策よりもむしろ、飛沫感染と接触感染を想定した対策を確実に講ずることが必要であると考えられる。』

リンク(PDF注意):厚生労働省『事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン』の96ページ

たぬぬ「おそらくこれが、『インフルエンザは空気感染しない』って根拠の一つになっているのかと・・・」

ふみみ「『空気感染』の可能性は否定されてませんね」

たぬぬ「そう、『空気感染』よりも『飛沫感染』『接触感染』の方が一般的ということですね」

ふみみ「起こる可能性があるにはあるけど『空気感染』の対策は後回しでもいいって感じかな」

たぬぬ「うん、だから塾でも『飛沫感染』『接触感染』の対策が中心ですね」

ふみみ「では、次でその対策を紹介してもらいましょう」

たぬぬ「・・・わかりました(仕事が増える)」

参考:厚生労働省 平成29年度インフルエンザQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

★今日のまとめ
・『インフルエンザは空気感染しない』とは言い切れない。
・『飛沫感染』『接触感染』対策の方が重要
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コメント

  1. みや より:

    ウィルスがかわいい(*≧з≦)

    • jhs-teachers より:

      ありがとうございます。頑張ってペイントで作りました(たぬぬ)

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