前回の記事の続きです
ふみみ「では、乾燥したシベリア気団が、日本海側に大雪を降らせるのか解説をお願いします」
たぬぬ「なんか、お昼の番組みたいですね」
ふみみ「気象予報士の森さんが好きです」
たぬぬ「では、おさらいですが、雨や雪を降らせるためには『湿った空気』が必要ですね」
ふみみ「はい、しかし『シベリア気団』は乾いた空気ですよね」
たぬぬ「その通り。では、シベリア気団が発生する『ユーラシア大陸』と『日本列島』の間には何があるか?」
ふみみ「日本海ですね」
たぬぬ「シベリア気団方向から吹いてくる季節風が日本海を渡るときに大量の水蒸気を含んでくるのです」
ふみみ「日本海上にはそんなに水蒸気が発生しているんですか」
たぬぬ「なんといっても海ですからね。量が違います。また、暖流である『対馬海流』の影響もあって水蒸気量は多いですよ」
ふみみ「暖流の影響もあるんですね」
たぬぬ「こうして、水蒸気を含んだ季節風が日本列島にやってくるわけです。日本列島の中心には何がありがちですか?」
ふみみ「それは…山?」
たぬぬ「その通り、日本列島の中心には山地山脈が集まっています」
たぬぬ「季節風が山地山脈を超えるときに雲を発生させます」
ふみみ「それ、理科でやりますよね」
たぬぬ「はい、空気が山に沿って上昇することで、気温が下がります。露点に達すると水蒸気が水滴として現れ、雲となります」
ふみみ「その雲が雪を降らせるっていうことですね」
たぬぬ「はい、もともとは乾いた性質のシベリア気団ですが、日本海を渡ることで湿った性質の風になるんですよ」
ふみみ「なるほど、よくわかりました。ありがとうございます」
・日本海を渡る季節風が日本海上空の水蒸気を含む
・その季節風が日本海側に大雪を降らせる原因となる