複数形の”s”を付けるルールとして、「ソックス社長(s,o,x,sh,ch)」で終わっていたら”es”を付けると以前学習しました。
中1で習う基本的な英単語の”piano”。
確かに”o”で終わっていますが、複数形は”pianos”と書きます。
このほかにも”photo(写真)”の複数形も”photos”です。
例えば、”tomato”なら複数形は”tomatoes”になるのになぜでしょうか?
これにはちゃんとした理由があるのです。
“piano”の複数形が”pianos”な理由
実は2つの理由があるのです。
一つは「省略語」、もう一つは「外来語」だからです。
省略語について
「省略語」とはその名の通り、元の単語が長いから「省略」されているものです。
“piano”の元の言葉は”pianoforte(ピアノフォルテ)”。
このように省略された言葉には語尾が”o”の単語であっても複数形では”s”を付けます。
中学校でよく使うのは以下の3つくらいでしょうか?
ピアノ:piano → pianos(元は”pianoforte”)
写真:photo → photos(元は”photogragh”)
キロ(距離の単位)kilo → kilos(元は”kilometer”)
外来語について
英語にも外来語はあります。
“piano”は元々イタリア語です。
楽譜にある記号で”f”とか”mf”ってみたことないですか?
これは「フォルテ」「メゾフォルテ」と読み、調子を強めるときに使います。
また”p”や”mp”もあり、これは「ピアノ」「メゾピアノ」となります。
このことからもわかるように「ピアノフォルテ」は元々イタリア語なんです。
このような外来語、または新しく作られた造語などの場合、語尾が”o”であっても複数形では”s”をつけることが多いです。
母音+”o”で終わっている単語
あまり多くはありませんが、語尾が「母音+”o”」で終わっている単語も複数形になると”s”だけが付きます。
中学生の場合、使いどころは「ラジオ」と「動物園」の複数形くらいでしょうか?
ラジオ:radio → radios
動物園:zoo → zoos
さいごに
“s”を付けるときのルールは他にもいくつかあります。
まずは知識として取り入れるようにしてください。
慣れてくると、発音と綴りの関係性が見えてくるでしょう。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様