まずは日本語で考えてみよう
「整数」とは「0」に「1」を足したり引いたりしてできる数のことです。
つまり、分数や小数は整数には含まれません。
そして、整数には「0」も含まれますし、「-4」と言った負の値も含まれます。
中学校に入り始めて学ぶ範囲であり、最初は数直線を使って勉強したと思います。
日常生活では、『気温』でなじみのある数字ですね。
計算が苦手な子でも気温に例えると理解してくれます。
正負の数の表し方
英語では正負の数をどのように表しているのか?
負:negative(ネガティブ)
日本語でもなじみのある表現ですね。
「あいつはいつもポジティブだな」とか「ネガティブ思考」とか……。
概念も理解しやすいですね。
また、「整数」は英語でどのように言うのか?
これはちょっと複雑な問題がありますが、ほぼ『integer number(インテジャー ナンバー)』でよいでしょう。
というのも、負の概念が出てくるまでの数学では「整数」のことを『whole number(ホゥル ナンバー)』と教えている学校が多いのです。
この「whole number」は英語圏の中でも国ごとに考え方が違ったりしますので、覚えるとしたら「integer number」ですね。
プログラムを勉強している方にはおなじみの「int型」も「integer number」が由来ですね。
負の整数の読み方
「-1」は日本語で「マイナス1」と読みます。
では英語ではどうなるか?アメリカ英語では、そのまま「Minus one(マイナス ワン)」と読むこともあります。
しかし、特に数学となると『Negative one(ネガティブ ワン)』と読むことのほうが圧倒的に多いです。
計算式を例にすれば、理解しやすいでしょう。
日本語:プラス2 ひく マイナス3
英語:Plus 2 minus negative 3minus(マイナス):ひき算の記号として主に使われる
negative(ネガティブ):負の数を表すときに使われる
※負の記号「-」のことは「negative sign(ネガティブ サイン)」と言います。
「マイナス」は『ひき算』の記号の読み方なので、負の値も「マイナス」と表現すると言葉が連続してしまいます。
これも一つの理由であると考えられます。
ここは日本語とちょっとズレがありますね。
まとめ
英語では負の数は前に「negative(ネガティブ)」を付けて表現します。
日本語でなじみのある表現とはズレがありますので、そのズレを意識しながら使えるようにしましょう。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様