まずは日本語で考えてみよう
偶数と奇数の定義を考えてみましょう。
偶数:2で割り切れる整数
奇数:2で割り切れない整数
偶数:2で割り切れる整数
奇数:2で割り切れない整数
『偶』という字には「2つで対をなすもの」という意味があります。
ここから「2で割り切れる」という意味が来ているのですね。
対して『奇』には「きわめて珍しいさま」「不思議なこと」という意味があります。
しかし、『奇』という字が使われている単語はどちらかと言うとマイナスのイメージが付きまといます。
何だかちょっとかわいそうですね。
英語で「偶数」
英語で『偶数』は「Even number(イーブン ナンバー)」と言います。
「even」には「平ら」「穏やか」「等しい」と言った意味が含まれます。
もちろん、直接的に「偶数」「端数のない」といった意味もありますが、全体的にプラスのイメージを持つ言葉ではないでしょうか。
英語で「奇数」
英語で『奇数』は「Odd number(オッド ナンバー)」と言います。
「Odd」には「普通でない」とか「あまりの」と言った意味が含まれます。
個人的に、日本語以上にひどい言われようと感じてしまいます。
キリスト教に代表される欧米の文化なのかもしれませんが、偶数が優遇されているのかもしれませんね。
まとめ
偶数と奇数を「文化」として捉えてみると面白いかと思います。
入り口は数学なのに、文化という別分野を学べるのも学習の楽しみの一つかもしれません。
理系・文系と画一的に分けてしまうのがもったいないですね。
かなな先生
人物イラスト提供:アイキャッチャー様