三単現の”s”、複数形の”s”。
単純に”s”を付けるだけではダメなパターンがあります。
・”y”を”i”に変えて”es”をつける
・”f”,”fe”を”v”に変えて”es”をつける
三単現の”s”も複数形の”s”もルールは同じです。
今回は”es”をつけるパターンを考えてみます。
なぜ、”s”を付けるだけではダメなのか?
これは、文字と発音の問題になってきます。
例えば、”bus(バス)”は”buses”となります。
発音は「バスィーズ」とでも書けばよいでしょうか?
発音の点から複数形を考えてみる
まず発音から考えてみましょう。
「バス」に複数形っぽく「ス」や「ズ」をつけてみると、「バスス」「バスズ」となってしまい、とてつもなく言いにくいのです。
「バス」という元の発音がわかったうえで複数形の「ス」「ズ」をつけて、なおかつ発音しやすく「バスィーズ」と言うようになったのです。
このように、発音が先に考えられるので、複数形だろうが三単現だろうが”s”を付けるときのルールは同じなのです。
発音に文字をあてはめる
英語は「表音文字」といい、綴りを見るだけで発音の仕方がわかるのです。
つまり、英語は発音と綴りに密接な関係があると言えます。
ここで、前出の「バスィーズ」の綴りはというと”buses”です。
なぜ”buss”ではないのか?
それは英語で語尾に”ss”と付いた場合は「ス」と読むルールがあるからです。
そのため、発音に綴りを合わせるよう”buses”となったのです。
“es”をつける単語のルール
では、三単現や複数形の時に”es”を付ける単語にはどのようなものがあるのでしょうか?
例を挙げてみると……
goes(行く),washes(洗う),watches(見る・腕時計),boxes(箱)
これらは、元の形の語尾を見れば判断できます。
語尾が”s”,”o”,”x”,”sh”,”ch”ならば、単純に”es”を付けるだけでよいのです。
“so(ソ)”,”x(ックス)”,”sh(しゃ)”,”ch(ちょ)”とでもして、「ソックス社長」と覚えることができます。
さいごに
英語の綴りは発音と密接な関係があります。
そのため、綴りにいろいろな例外があります。
英語を学習し始めの時は、ある程度「規則」として覚えてしまった方がよいでしょう。
それが「ソックス社長」のような語呂合わせでも構いません。
何回も練習していると、徐々に英語の綴りと発音の関係がわかってくるかと思います。
英語は言葉なので反復練習が必要ですが、このようにまずは知識として取り入れることも大切なのです。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様