英語で算数)その3:英語で分数を言うと……

まずは日本語で考えてみよう

日本語で分数はどのように読むでしょうか?

このように『分母を先』に読みますね。

これを英語で読むとどうなるか?

日本語の読み方とは考え方から変わりますので注意してみてゆきましょう。

分数の種類や部位を英語で言う

分数にはいくつかの種類があります。また構成する部位もいくつかありますので英語で確認してみましょう。

分数の種類

単に「分数」と伝えたい場合は「fraction」で通じます。

ただ、「fraction」には「小数」という意味も含まれますので、正確に伝えたいときは「common fraction」と表現します。

単位分数

単位分数とは「分子が1」の分数です。

古代エジプトで使われていたものなので、エジプト分数などと呼ばれています。

英語で表記すると「unit fraction」です。

真分数

分子が分母より小さい分数です。

「3分の2」とかですね。

英語で表記すると「proper fraction」です。

仮分数

分子が分母より大きい分数です。「2分の5」とかですね。英語で表記すると「improper fraction」です。

帯分数

整数部分と分数部分で表現される分数です。

「4と3分の2」とかですね。

英語で表記すると「mixed number」です。

分数の部位

分数を構成する部位には、「分子」「分母」の他に、真ん中の線である『括線(かっせん)』があります。

それぞれを英語で言うと以下の通りになります。

分子:numerator
分母:denominator
括線:vinculum

英語で分数を読むと……

まず、日本語との違いを3つ紹介します。
・『分子』から読む
・「~ぶんの…」に対応する言葉がない
・「基数」と「序数」を使う

手始めに『5分の3』を英語にするとこうなります。

分子から読む


最初に分子の「3」を「three」と表現していますね。

英語は「大事な事を先に言う」言語です。

『いくつあるのか(分子)』『いくつに分けているのか(分母)』をくらべると、具体的な個数を表す分子のほうが大事なので、分子から読んでいると言えます。

「~ぶんの…」に対応する言葉がない


日本語では分母と分子の間に「~ぶんの…」と入れますが、英語ではこの表現がありません。

次で述べる「基数」と「序数」を使って区別しています。

「基数」と「序数」を使う


分子部分を『基数』、分母部分を『序数』を使って表現しています。

基数:数・量を数える言葉
序数:順番を数える言葉

「5分の3」を例にとると、具体的な数量を表す「3」を基数(three)で表し、その後に分割した個数を序数(fifths)で表しています。

注意したいのは序数が『複数形』になっていることです。

帯分数


整数部分と分数部分で表される『帯分数』

日本語では整数部分のあとに「と」を入れて「2と5分の3」と読みます。

英語では「と」にあたる部分が「and」に変わるだけです。

実は昔の日本ではこれを「2か5分の3」と読んでいたのですが、英語表記に合わせて「と」と読み替えるようになりました。

私は、小学校で教わった先生が年配の方だったので「か」で習いましたので、たまにクセで「か」と読んでしまいます……

日本語的な読み方という抜け道


分母を「序数」で表すのではなく、『~ over 「基数」』で表す方法があります。

これは、分子分母が大きな整数となった場合によく使われます。

また、日本人としては「ths」の発音がかなり難しいので、正確に伝えたい場合などに重宝します。

特別な単語が与えられている分数

「2分の1」は「second」を使わずに「half」を使うことが多いです。読み方は「one half」となります。

同様に「4分の1」も「fourth」を使わずに「quarter」を使い、「one quarters」と言うことが多いですね。

「4分の3」なら、「three quarters」となります。

まとめ

分子から読むという日本語との大きな違いがあります。

海外留学した人に聞いてみると、最初戸惑ったり分子分母を間違えたりしたそうです。

ごくたまに分子から分数を書く人を見かけますが、もしかしたら海外留学経験者か、海外で数学を勉強した人なのかもしれませんね。

かなな先生
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人物イラスト提供:アイキャッチャー様

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