Be動詞の短縮形の授業で出た質問です。
「are not」を「aren’t」、「is not」を「isn’t」と短縮するのに、なぜ「am not」を「amn’t(アムント)」と略さないのか?
「This is」を「This’s」と短縮しないのかも併せて説明したので紹介いたします。
「amn’t」とは短縮しない理由
答1:He isn’t a teacher.
答2:He’s not a teacher.
答え:I’m not Tom.
発音をカタカナで書いてみると、「アムント」。
「ム」は口を閉じて鼻から出す音になっているはずです。
続く「ン」も口を閉じて鼻から出す音です。
これは鼻をつまんで発音してみるとよくわかります。
「ア」と「ト」はつまんでいる指が震えないけど、「ム」と「ン」は指が震えます。
この鼻から出す音が連続すると発音しにくいのです。
短縮形はその名の通り、『短くして』話しやすくするものです。
話しにくい「アムント」は使われなくなったのです。
全世界の学校の日本語学科で関西弁を教えているようなもんです。
それはそれで楽しいかもしれませんが、一番無難に日本語を勉強するならやっぱり『標準語』ですよね。
「This’s」とは短縮しない理由
実際、昔の英語では存在していたようですし、シェイクスピアの一説にも使われていました。
ただ、こちらも発音しにくいので消えていった表現となります。
また「This is」は「ズィ スイーズ」と「This」の途中で軽く区切って「is」まで繋げやすい(発音しやすい)ので、「This’s」を使うメリットが全くないと言ってもいいのです。
まとめ
英語は基本的に早口で1分間に200語は使います。
発音しやすいように音が繋がったり(リエゾン)や、音が消えてしまう(リダクション)があります。
このような背景から発音しにくい表現は消えていったのですね。
リダクションの例:good job(グッド ジョブ→グッジョブ
人物イラスト提供:アイキャッチャー様
コメント
実際に発音してみて言いにくさを実感しました。学校で習った覚えがないので役に立ちます。
英語にも方言ってあるんだ。普通の英語ですらできないのにアメリカ言ったらどうなるんだろう。なんとかなりますか?