8本足のタコだから「Octopus」。でも「October」が10月なのはなぜ?

皆さん、中間テストお疲れさまでした。特に中学1年生の子は初めてのテストで時間配分や難しさに苦労したことでしょう。当塾の地域で使っている英語の教科書では、今回、基本的な単語テストがありました。その中で二つの単語がありました。それは「Octopus」と「October」。それぞれ「タコ(足が8本)」と「10月」という意味です。ともに『octo』が含まれていますが、なぜ『8』『10』に関係する単語となっているのでしょうか?かなな先生の中学1年生の該当授業をのぞいてみました。

教室にて…

生徒
「Octopus」と「October」って何か関係ありますか?
かなな先生
ありますよ、『Octo』には『8』って意味があるんですけど…
生徒
「october」は『10』月じゃん!
かなな先生
そこがややこしいんですよね。実は、昔も1月から12月まであったんですけど、一年の始まりが『3月』だったんです。そこから数えて『8番目』の月という意味で「October」が使われているんですよ。
生徒
もう、8は無視して覚えるよ

解説

「Octo-」はラテン語で「8番目」を意味する『接頭語』です。
かつての西洋では、現代と同じように一年は12か月ありました。しかし、年の初めは『春の始まり』である『3月』となっていたのです。つまり、年末が『1月、2月』になりますね。

ところで、1月は『January』です。これはローマ神話の神『Janus(ヤヌス)』に由来します。しかし、神様の名を冠する月が、年末という後ろに追いやられているため、『神様に失礼だ』という理由で、1月を年の初めにしたのです。

その人の名前は『ユリウス・カエサル』『ジュリアス・シーザー』とも呼ばれてますね。名言っぽいものに「賽(さい)は投げられた」「ブルータス、お前もか」があります。ピンときたでしょうか?
実はこの理屈で9月から12月もずれているんですよ。

「septem」→「7番目」→「3月から数えて7番目」→「9月」→「September」
「octo」→「8番目」→「3月から数えて8番目」→「10月」→「October」
「novem」→「9番目」→「3月から数えて9番目」→「11月」→「November」
「decem」→「10番目」→「3月から数えて10番目」→「12月」→「December」

まとめ

「October」が10月なのは、神様に失礼だという信心深い人の気遣いがもとになり、そこからズレが生じてしまったんですね。ちなみにこの原因となった『ユリウス・カエサル』の名をとって、現在の暦は『ユリウス暦』と呼ばれています。
また、このカエサルさんは、自分の誕生日の月に自分の名前を付けてしまいました。7月が『July』なのは、カエサルさんの横暴(!?)なのです。この話はまた機会があったらまとめてみます。

人物画像提供:アイキャッチャー

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