中学校で習う助動詞には“can”,”will”,”may”,”should”,”must”があります。
これらすべての助動詞は「推量」の意味が含まれています。
推量の度合いや使いどころなどを考えてゆきましょう。
推量以外の意味については次の記事でまとめてあります。
推量の助動詞を考える
『That is true.(それは正しい)』を例に、助動詞を加えてみて、どのような意味になるか考えてみます。日本語訳と解説からイメージをつかむようにしてください。
That can be true.
『それは本当である可能性もあります』と訳すのがよいでしょう。
相手の発言などに対して、『本当ではない』可能性が高いと思っていつつも、『本当である』可能性も捨てきれないくらいの時に使います。
相手の意見をある意味否定することになりますので、ソフトな表現にしたい時は過去形の”could”を使います。
仮定法となりますので響きがソフトになります。
That may be true.
『それは本当かもしれません』と訳すのがよいでしょう。
「違うかもしれない」と思いつつも、「違う」という確信が持てないときに使う言葉です。
自分の判断に確信が持てない時など、対象への考えに「自信がない」ときに使います。
こちらも過去形”might”を使って仮定法を作ることができます。
That should be true.
『それは正しいはずです』と訳すのがよいでしょう。
“should”は「希望的観測」を含みますので、「正しくあってほしい」という気持ちが込められています。
「願望」の含まれた「推量」と考えてください。
That will be true.
『それは正しいでしょう』と訳すがの良いでしょう。
「未来」を表す助動詞としても使われるため、実現の度合いが高いのです。
過去形”would”を使った場合は仮定法となり、ニュアンスが控えめになりますが”will”より実現の度合いは低くなります。
That must be true.
『それは正しいに違いない』と訳すのがよいでしょう。
「推量」ではありますが、もはや「断定」です。
“must”は力強い助動詞であり、明確な判断材料が自分にはあると感じているときに使います。
なので「間違いないはずだ」と言い切りたい時などに使えば、自分の強い考えを伝えることができるのです。
推量の度合いはどうなるのか
上の例は、推量の度合いが低いものから並べています。
ただし、”should”は「願望」が含まれますので別枠と考えてください。
推量の度合いをまとめると次のようになります。
助動詞の使い方ひとつで、相手への伝わり方が大きく変わってしまいます。
まずは無難な”may”と、断定したいときの”must”を覚えればよいでしょう。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様