まずは二つの例文を見てみましょう。
1.I want to go to school.(私は学校に行きたい)
2.I won’t go to school.(私は学校に行かない)
『want』と『won’t』。発音がとてもよく似ているため、聞き分けづらいこの二つ。
しかも、全く逆の意味になってしまうこの二つ。
実はあることに気が付けば、すぐに判断が付きます。
ポイントは『聞き分けられる』ではなく、『判断が付く』です。
では、実際に考えていきましょう。
そもそもの発音の違いって?
『want』はカタカナで書くと『ウァント』っぽいくなります。
『won’t』はカタカナで書くと『ウォゥント』くらいでしょうか?
コンマ数秒のレベルで『won’t』のほうが長く発音する感じです。
日本語で言うと、日本語を勉強している外国人に『橋の端を走って』を聞き分けろと言われるのと同じレベルくらいだそうです。
どうやって判断をつけるのか?
ここで、英文の基礎のおさらい。
助動詞の文を作るとき、肯定文では『主語+助動詞+動詞の原形+~』と習ったはずです。
ここで、例文を見てみると…
このように品詞を分類することができます。
英語では『文の中に動詞は一つ』というルールがあり、『動詞が二つ続くことはない』という明確な基準があるため、『動詞が二つ続く』ことに違和感を感じるのです。
そこで、「ああ、聞き間違いか」ということで、『want』と言ってしまったものを『won’t』だと解釈してしまうのです。
人間の脳っていうのはよくできたもので、慣れてしまうと『違和感』をこれまでの経験上しっくりくるように『変換』してしまうことがあります。
つまり、こういうことです。
明らかに『want』と言っているのに、動詞が二つ続いている?あぁ、『won’t』なんだなって。勝手に脳が判断してしまうのです。
これは視覚においても同じことが言えます。例えば…
最後の『ありがとうございます』が『ありがうとございます』になっていたことに気が付いたでしょうか?
これが、無意識における変換になります。
リスニングテストでは
高校入試において、リスニングテストは大体の都道府県で『2回』繰り返されます。英語検定もそうですね。
中2定期テストや英検4級では『won’t』が範囲に入ってますので、特に注意したいところです。
実際の会話で大事なこと
※ しばらく、けるる先生の愚痴に付き合いました。ビジネスにおいて人種差別的な発言はないけど、態度には表れるようです。とりあえず、愚痴の内容の掲載は自粛します。
日本でも外国人が『私、行く、ここ、Skytree』と言えば、「ああ、スカイツリーに行きたいんだな」と何となく予想できます。
会話はコミュニケーション。相手を思いやり、理解しようという気持ちを大切にしたいものです。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様
コメント
息子に教えてみたら、なるほどと言って感謝されました。ありがとうございます。
中学英語の英文の作りは、ほぼ一定の法則で成り立っています。それが理解できると成績が伸びてくる傾向にあります。当塾でも英語の授業以外に『英文法』という全学年参加型の授業を取り入れています。パズルみたいで面白いと評判ですが、やはり一番は興味を持ってくれることですね。「なるほど」という言葉はとてもいい傾向だと思います。