『Can you~?』『Will you~?』『Please~』の違いは?

たぬぬ「前回『Can you~?』『Could you~?』の違いをやりましたけど、『Can you~?』『Will you~?』の違いについて教えてもらえますか?」

質問投書箱より たぬぬ「このような投書がありました、お願いできますか?」 ふみみ「はい、インターネットの方ですね。やりましょう」...

ふみみ「はい、わかりました。まず、両方とも『依頼』をしていますね」

たぬぬ「はい、日本語訳は『~してくれませんか』ですね」

ふみみ「では『can』はもともとどういう意味がありますか?」

たぬぬ「『能力・可能』『許可』『推量・可能性』ですね」

ふみみ「よくできました♪では『will』は?」

たぬぬ「『単純未来』『意思未来』ですね」

can:『能力・可能』『許可』『推量・可能性』
will:『単純未来』『意思未来』

ふみみ「では例文を用意しましょう」

A:Can you open the window?
B:Will you open the window?

ふみみ「これを助動詞の意味を考えて直訳してみてください」

たぬぬ「ええと」

A:Can you open the window?
(あなたは窓を開けることができますか?)
B:Will you open the window?
(あなたは窓を開けるでしょうか?)

ふみみ「いいでしょう。Aの方は相手が窓を『開けることができる』ということで『可能』かどうかを聞いているのです」

たぬぬ「単純に窓を開けることはできるので、聞いているのは『開けてもいい状況』なのか判断してってことですね」

ふみみ「そうです。Bは『相手の意思』を確認しているのです」

たぬぬ「なるほど、こういうことですね」

A:Can you open the window?
(窓を開けてもらうことは可能ですか?)
B:Will you open the window?
(窓を開ける意思はありますか?)

たぬぬ「Bは本当に開けてほしいんだなって感じですね」

ふみみ「はい、断ってほしくないときに使う表現です」

たぬぬ「そしてAの方は断りやすいですね」

ふみみ「だから、『Can you~?』より『Will you~?』の方が丁寧な表現とされているのです」

たぬぬ「なるほど、両方とも『相手の判断』によりますね」

ふみみ「だから『Would you mind~?』って聞き方もあるんですよ。『~をしたらあなたは悪い感情を持ちますか?』という『意思の確認』ですね」

たぬぬ「なるほど、『would』『will』の過去形ですからね。『距離感』も感じます」

ふみみ「じゃあ、『Please open the window.』はどうなります?」

たぬぬ「相手に『命令』している表現を『丁寧』にするために『Please』をつけてます」

ふみみ「だから、『Can you~?』の方が『Please~』より丁寧とされるんです。そもそも、『please』『問いかけ』をしていないですよね」

たぬぬ「書き換え問題だと同じように扱われますが、実際はニュアンスが違うんですね」

ふみみ「そうですね。使い分けとしては『断られたくないとき』『Will you~?』を使うと考えてもらっていいですね」

たぬぬ「わかりました。ありがとうございます」

★今日のまとめ
・『Can you~?』は相手に可能かどうか確認する表現
・『Will you~?』は相手の意思を確認する表現
・丁寧さは Please < Can you < Will you
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コメント

  1. ななすぽ より:

    こんなん中学で教えてくれなかった!高校の英語もお願いしますm(_ _)m

    • jhs-teachers より:

      こんなん中学で教えてたら学校の授業はパンクしてしまいます。
      雑談好きな先生だったらたまに言う(教えるではない)のではないでしょうか?
      先生の雑談って結構タメになりますよ。

  2. まなみ より:

    前の記事とあわせて読みました。willのほうが丁寧なのは相手の意思を尊重しているからと解釈したのですが、間違いありませんでしょうか?

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