英語で「たんぼの田」という説明はあるのか?

日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字の3種類の『文字』を使っています。特に漢字は同じ音に対していろいろな『文字』が割り当てられたりします(同音異義語)。

電話主
ホンダと言います。体験授業をお願いしたいのですが…

ふみみ先生
ホンダさんですね。漢字はどう書きますか?

電話主
読むホンの「本」に、多い少ないの「多」です

このようなやり取りを聞いたことがないでしょうか?もしこの人が「本田さん」だったら、「たんぼの田」と言ったでしょうね。

さて、『アルファベット』は世界各国の公用語の文字として多く使われています。
英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語など、様々な言語で使われています。

生徒
アルファベットを使ってない国なんてあるの?

たぬぬ
その国の『公用語』を表す文字としてですよ。例えば、ここ日本だったら公用語は『漢字』『かな文字』ですよね。

このような国同士が、例えば音声通信を行うときに、どうやって正しい綴り(スペル)を伝えているか?『欧文通話表(フォネティックコード)』というものがありますので、中身を見ていきましょう。

言語間の読みの違いや認識

例えば、無線で『ジャパン』『Japan』として伝えようとした時、英語圏の人は普通に『Japan』と認識してくれます。ただ、他の国では『ジャ』という音に『J』以外のアルファベットが割り当てられていることがあります。

注釈:日本を各国の言葉で言うと…
英語:Japan(ジャパン)
イタリア語:Giappone(ジャッポーネ)
ペルシア語:Zhaapun(ジャープン)
ロシア語:Yaponiya(ヤポーニヤ)
ギリシア語:Iaponia(イアポニア)
フランス語:Japon(ジャポン)
ドイツ語:Japan(ヤーパン)

『Japan』くらいの単語はわかってほしいところですが、ヨーロッパから見て遠く極東の国の綴りがあいまいになってしまうかもですね。皆さんも『ドイツ』を英語で書けますか?正解は『Germany』。ジャーマンポテトやジャーマンスープレックスなどの言葉があるので、中学生はよく『German(ドイツの・ドイツ人の)』と混同します。

では、『Japan』をどのように伝えるか?
ここで出てくるのが『欧文通話表(フォネティックコード)』です。

欧文通話表(フォネティックコード)

日本語で「ウ」、「ム」、「ン」などの聞き間違いが多いもの、「ジ」と「ヂ」のように同じ読みでも表記が違うものは、音声だけでは伝えにくいですね。

アルファベットでも「B」と「D」、「M」と「N」など発音の似ている言葉があります。これらを正しく判別するために『国際電気通信連合』で制定されたものが『フォネティックコード』です。

☆欧文通話表(フォネティックコード)
カッコ内は読み方(太字の強調部にアクセントを置く)と意味
A:Alfa(アルファー:ギリシャ文字「α」)
B:Bravo(ブラボー:喝采の声「ブラボー」)
C:Charlie(チャーリー:人名「チャーリー」)
D:Delta(デルタ:ギリシャ文字「Δ」)
E:Echo(エコー:こだま、反響音、共鳴)
F:Foxtrot(フォックストロット:昔アメリカで流行った社交ダンス)
G:Golf(ゴルフ:スポーツの「ゴルフ」)
H:Hotel(ホゥテル:宿泊施設の「ホテル」)
I:India(インディア:国名「インド」)
J:Juliet(ジューリエット:人名「ジュリエット」)
K:Kilo(ロ:距離の単位「キロ」)
L:Lima(マ:ペルーの首都「リマ」)
M:Mike(マイク:人名「マイク」)
N:November(ノーベンバー:11月)
O:Oscar(オスカー:アカデミー賞受賞者に贈られる像)
P:Papa(パ:おとうさん)
Q:Quebec(ベック:カナダの「ケベック」州)
R:Romeo(ミオ:人名「ロミオ」)
S:Sierra(シラ:人名・地名の「シエラ」)
T:Tango(タンゴ:踊りの「タンゴ」)
U:Uniform(ニフォーム:服の「ユニフォーム」)
V:Victor(ビクター:勝負事の「勝利者」)
W:Whiskey(ウィスキー:お酒の「ウィスキー」)
X:X-ray(エクスレイ:エックス線)
Y:Yankee(ヤンキー:アメリカ北東部に住む人。またはその俗称)
Z:Zulu(ズールー:アフリカの民族「ズールー」)

このように、そのアルファベットを使う別の単語を用意して、その単語を伝えることでアルファベットを正確に伝えるというものです。
例えば、『Japan』の場合は、「Japan-Juliet-Alfa-Papa-Alfa-November」と伝えています。アルファベットは他言語で使われているので、こういった規格があるのもうなずけますね。

ただし、これは国際的な通信の規格なので、一般レベルでは「BだよB。BoyやBookのBね」といったやり取りで済まされています。

和文通話表

ちなみに、日本には『和文通話表』というものがあります。無線局運用規則別表第5号で定められています。前出の間違えやすい言葉については、下のようになっています。

ウ:上野のウ
ム:無線のム
ン:おしまいのン
ジ:新聞のシに濁点
ヂ:千鳥のチに濁点
※ 「゛」は濁点、「゜」は半濁点となります。

まとめ

現代はメールなどが発達して、日常生活ではあまり使いませんが、無線や通信の世界ではいまだ現役です。言葉を正確に伝えることの大切さを、このような例から再認識することに意義があると思います。

人物イラスト提供:アイキャッチャー様

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