小数は英語で「decimel」と言います。
英語で小数を読むときに、まず最初に戸惑うのは『位取りの表現』があることです。
実生活で小数を使う時は簡略化した表現を使いますが、正式な読み方から見てゆきましょう。
まずは日本語で考えてみよう
日本語で小数はどのように読むでしょうか?
日本語で読むときには、小数点以下を一文字ずつ読んで『桁の表現』を無視します。
これらを英語で読むとどうなるか?
日本語の読み方とは考え方から変わりますので注意してみてゆきましょう。
小数を英語で読み上げる
日本語での例として挙げた「12.345」を英語で読むとこうなります。
順を追って見てみましょう。
整数部分
12.345→Twenty and three hundred forty-five thousandths
まずは整数部分から読みます。
これは日本語と同じですね。読み方も整数の読み方と一緒です。
小数点部分
12.345→Twenty and three hundred forty-five thousandths
小数点は「and」と読みます。
日常生活では「point」と読むこともありますが、この場合、小数点以下の読み方が変わってきます。
なお、「小数点」という意味の英語は「decimal point」です。
小数部分(小数点以下)
12.345→Twenty and three hundred forty-five thousandths
小数部分は、整数と同じように読みます。
例の場合は「three hundred forty-five」ですね。
その後に小数の『桁の表現』である「thousandths」を付けて終わりです。
桁の表現は位が下がるごとに以下のようになります。
小数第1位:tenths
小数第2位:hundredths
小数第3位:thousandths
小数第4位:ten-thousandths
小数第5位:hundred-thousandths
小数第6位:millionths
小数第7位:ten-millionths
小数第8位:hundred-millionths
小数第9位:billionths
小数第10位:ten-billionths
基本的に「整数の位取り」でやった大きな数に「th(s)」を付ければ問題ありません。
10のマイナス100乗も「googleth(s)」で構いません。……使うことはないでしょうが。
日常生活での簡単な表現
さすがに、英語話者の間でも『桁の表現』は厄介なようですし、日常生活で使うと言えば大体が「小数点第2位」までです。
ということで、簡易的な表現・日常的な表現が存在します。それが、以下のようなものです。
日本語と同じで、「整数部分」+「小数点」の後に、小数点以下をひとつずつ読み上げます。
正式な読み方との違いは小数点を「point(ポイント)」と読むことでしょうか。
小数第2位までの場合なら……
12.34→Twenty point thirty-four
このように、二けたの数字として読んでしまうこともあります。
しかし、「これは、さすがに崩しすぎだ」という批判もあります。
また、正式な読み方では問題にならなかった、小数点以下に0が入る場合は……
12.034→Twenty point oh three four
12.034→Twenty point zero three four
(正式な読み方:Twenty and thirty-four thousandths)
「oh(オー)」は「0」の意味です。
そのまま「zero(ゼロ)」と読んでも構いません。
まとめ
日常生活の読み方だけなら日本語と一緒なので、分数よりは理解しやすいかと思います。
相手に伝わるというのが会話の基本ですが、どうせなら正しい知識を持ったうえで崩した言い方ができるのがかっこいいと思います。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様