まずは日本語で考えてみよう
日本語での数字の数え方。それは10進数と呼ばれているものです。
0~9まで数えたら次は桁を一つ上げて10となりますね。
99まで数えたらまた桁を挙げて100となるように、『同じ桁の中で9より上の数字がない』という考え方です。
確かに「0~9」まで数えると数字が10個あります。
ちなみにコンピューターの世界で使われている『2進数』。
これは全てを『0と1』の2種類で表すから2進数と呼ばれています。
英語での数字の読み方とは
そもそもの始まりは英語の授業でした。
確かに、日本語なら「じゅう-いち」「じゅう-に」となり、10の位と1の位が明確に分かれています。
確かに疑問に思っても仕方ないですね。では、なぜなんでしょうか?
なぜ、11と12には特別な単語が使われるのか
英語では日本語のように「じゅう-いち」「じゅう-に」と桁で分かれていません。
一単語で「11」「12」を表しています。なぜでしょうか?
これには諸説あり、古代ドイツ語説や12進法説などがあります。
古代ドイツ語説
古代のドイツ語には「10に1余る」「10に2余る」という表現があり、これが語源となった説です。
現代ドイツ語でも「1(アイン)」と「11(エルフ)」、「2(ツヴァイ)と「12(ツヴェルフ)」のように、1と11、2と12の関係性が見て取れます。
確かに、「エルフ」と「イレブン」、「ツヴェルフ」と「トゥエルブ」は似ていますね。
また古代英語にも「twelfe」というものがあり、「twe(2)」+「-lfe(残された)」=10数えて残り2となっています。
※ドイツ語も英語もインドヨーロッパ語族の「ゲルマン系」に属するので似ているのです。
12進法説
12という数字は1~4で割り切れるので、昔から重宝されています。
現代にも月の数や時間、ものの数え方(ダース)に残っています。
使い勝手のいい数字であるからこそ、12まで専用の単語を与えたという説です。
指で数を数える方法説その1
じゃんけんのグーの形を思い浮かべてください。
それを数字にすると多分「0」と答えてくれることでしょう。
しかし、これを「1」と考える文化があります。
すると、5本の指を全部開いた時の数字は「6」、これが両手で「12」まで数えられるから12を区切りとしている説です。
イギリスでの建物の数にも似たところがあります。
日本で言うところの1階は「グラウンドフロア」、日本でいう2階から数字で数え始めて「1階(ファーストフロア)」としています。
指で数を数える方法説その2
片手でパーを作ってみてください。
人差し指・中指・薬指・小指の4本の節の数を指さして数える方法があります。
これが由来で12まで特別な単語を割り当てているという説です。
13~19の規則性
13~19までの数字をおさらいしてみましょう。
13:thirteen
14:fourteen
15:fifteen
16:sixteen
17:seventeen
18:eighteen
19:nineteen
13~19までは後ろに『-teen』が付けていますね。
『-teen』は辞書で調べてみると『13~19までの基数を作る接尾辞』とあり、すべて『序数』+『teen』となっています。
序数とは『順番を数える』ときに使われる数で、『3番目』とか『7番目』とかに使われます。
野球のベースもそうですね(1塁→ファースト、2塁→セカンド、3塁→サード)。
<序数>
1番目:first
2番目:second
3番目:third
4番目:fourth
5番目:fifth
6番目:sixth
7番目:seventh
8番目:eighth
9番目:nineth
20~99の規則性
20:twenty
30:thirty
40:forty
50:fifty
60:sixty
70:seventy
80:eighty
90:ninety
『-ty』は辞書で調べてみると『10の倍数を表す数詞を作る接尾辞』とあります。気を付けたいのが『40』。「fourty」ではなく「forty」です。
21~99までの数字
20以降は日本語の考え方と一緒です。10の桁を先に言って1の桁を付ければOKです。
例)
31:thirty one(サーティー ワン)
48:forty eight(フォーティー エイト)
99:ninety nine(ナインティー ナイン)
100以降の規則性
100は英語で「hundred(ハンドレッド)」です。
注意すべき点は『200』となったとき複数形にしないのです。
200:two hundred
300:three hundred
400:four hundred
500:five hundred
読み方としては100の位と10の位の間に「and」を入れることですが、省略することも多いですね。
123:one hundred (and) twenty three
ただ605など、10の位が「0」の場合は、ほぼ「and」を入れます。
605:six hundred and five
そしてついに「1000」。「1000」は「thousand(サウザンド)」になります。
ここから英語の位取りの考え方が出てきます。詳しい話は別記事で行います。
まとめ
中学の間ならば「1000」まで数えられれば十分かと思います。実際、「1000」まで数えられたら、規則性を利用して「999,999」まで数えられます。一部のつづりが難しいですが、頑張って覚えましょう。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様