ひろろ「…で、この『感覚神経』が受けた刺激を脳に伝えているということだ」
生徒「感覚神経に触れなかったら?」
ひろろ「伝わらない」
生徒「そんなことあるの?」
ひろろ「蚊に刺されても痛くないだろ?あれは針が細いから感覚神経、特に『痛点』と呼ばれているものに触れないんだ」
ひろろ「あとは、そうだな『背中は結構鈍感』。『感覚神経』が少ないんだよ」
生徒「どういうこと?」
ひろろ「ちょっと背中向けてみろ。ほれ、今、何本の指でつっついた?」
生徒「え、1本でしょ?」
他の生徒「www(爆笑)」
ひろろ「正解は『2本』。5cmくらいまでの間隔だったら『判別できない』んだ。みんなもやってみ」
生徒A「マジだ」
生徒B「おまえ、絶対それ1本だろ!」
生徒C「(3本なんだけどなぁ)」
ひろろ「じゃあ次、おい、ヒジだしてみろ」
生徒「…?」
ひろろ「お前がいちばんうるさかったからバツだ。思いっきりつねるぞ」
生徒「え、マジ?やめてよ」
ひろろ「えいっ」
生徒「って、痛くない」
ひろろ「これはヒジの皮のところには痛点が少ないから痛くないんだ、みんなも自分でやってみ?」
生徒「痛くない」
ひろろ「こんな感じで、『感覚神経の密度』で敏感な箇所や鈍感な箇所があるんだ」
生徒「『一番敏感』なのはどこ?」
ひろろ「やっぱり『指先』だね。昔、工場であった職人さんとかだったら金属の1/100mmの出っ張りを見つけたりしてたよ」
生徒「へぇぇ」
ひろろ「で、実は指先よりも敏感なところがあって、それは『舌先』」
生徒「舌先?」
ひろろ「歯の治療した子はいる?その部分を舌でさわってみ?歯と金属のわずかな境目がわかるだろ?」
生徒「うん、あるね」
ひろろ「そこ、指で触ってごらん」
生徒「んー、これかなぁってのはわかる」
ひろろ「それは、舌先のほうが敏感だからなんだよ」
生徒「なるほどぉ」
ひろろ「じゃあ、授業を再開しよう」
生徒「はぁい」
・敏感か鈍感かは感覚神経の密度の違い
・背中は鈍感、指先は敏感。舌先が一番敏感