ひろろ「物質は『固体』『液体』『気体』の三態があります。密度は普通『固体』が一番大きく『気体』が一番小さいです」
ひろろ「ただし例外があります。それもごく一般的な物質である『水』なんですよ」
生徒「どういうこと?」
ひろろ「水は『液体より固体の密度が小さい』んです」
生徒「あ、氷は水に浮くもんね。でも、なんで?」
ひろろ「それは分子が関係してきます。中学生の間はあまりやらないんですが、参考程度に聞いてください」
生徒「はーい」
★『固体』『液体』『気体』とは?
ひろろ「そもそも『固体』ってなんでしょう?『液体』は?というところから始めます」
ひろろ「この世の物質はすべて原子、または原子がくっついた分子というもので出来ています」
生徒「それは1年でやるよね」
ひろろ「はい、物質の三態というものですね。これら分子の状態が違うのです。これを見てください」
ひろろ「『固体』は分子が互いにくっついて固まっている状態ですね」
ひろろ「『気体』は分子が自由に飛び回っている」
生徒「固体は詰まってるね。だから密度が高いんだ」
ひろろ「その通り、では『液体』はっていうとその中間みたいな感じですね」
生徒「なるほどー、確かにどんどん詰まっていくよね」
ひろろ「そう、だから一般的に『固体が一番密度が大きい』のです」
★固体の水が液体の水より密度が小さいのは?
生徒「じゃあ、なんで氷の方が水より密度が小さいの?」
ひろろ「その理由は『水分子』の形と性質にあるんだ。まず分子の形はこんな感じ」
ひろろ「で、水が固体、つまり氷になるときは規則正しく分子が並ぶんだけど、このときしっかりと分子を固定しないといけないんだ」
生徒「バラバラになっちゃうもんね」
ひろろ「高校の授業では『水素結合』とかいうんだけど、接着剤だと思っといてくれたらいいよ。そして、くっつけ方も決まっているんだ。図にするとこんな感じ」
生徒「きれいに並んでるね」
ひろろ「そして、これが液体の状態の図ね」
生徒「隙間に入っていってる?」
ひろろ「そう、液体の時は接着剤使わずにぬるぬる動いてると考えて」
生徒「さっきよりも詰まって見える」
ひろろ「だから『密度が大きい』ということになるんです」
ひろろ「ちなみに『気体』のときはこんな感じね」
ひろろ「これが、『固体の水の方が密度が小さい』理由なんだけど、みんなは『水は例外で固体の方が密度が小さい』と覚えておけばいいよ」
生徒「はーい」
・氷の方が水より密度が小さいのは例外で、その理由は『水分子の形と性質』にある
・一般的に密度は『固体<液体<気体』となる
コメント
水がおしくらまんじゅう、氷が小さく前にならえとならいました。
あたいも!!
それ言われた!!
水は例外…水は例外…水は例外…