今日未明の「未明」って何のこと

「今日未明、香川県高松市で……」などで始まるニュースを聞いたことがあるかと思います。この「未明（みめい）」という言葉の意味は何でしょうか？

よくある勘違いは「未だ（いまだ）、明らかになってない」というものです。
実は「未明」というのは時間を表す言葉なのです。
はっきりとできない、幅のある時間を表現したい時の言葉です。
そして、面倒くさいことにニュースと天気予報では扱われる時間が若干違うのです。

ニュースにおける「未明」

メンドクサイ方からいきましょう。
ニュースで「未明」と表した場合ですが、これは明確に決まっていません。
辞書で調べてみると「未明」は「夜がすっかりとは明けきらない時分」とあります。
ニュースはこちらの解釈を採用して、「未明」というとだいたい「午前２時～５時」くらいとされています。これは、午前０～２時までを「深夜」と表現することも原因となっています。

天気予報における「未明」

逆に天気予報では明確に決まっています。
気象庁では「未明」を「0時～3時」としています。
０時から３時の間に雨が降るならば「明日未明に雨が降るでしょう」とします。
なお、気象庁では３時間ごとに表現の仕方があり、その内容は以下の通りです。

０時～３時：未明
３時～６時：明け方
６時～９時：朝
９時～１２時：昼前
１２時～１５時：昼過ぎ
１５時～１８時：夕方
１８時～２１時：夜のはじめ頃
２１時～２４時：夜遅く

さいごに

天気予報は気象庁が言葉の定義をしてくれているのでいいのですが、ニュースなどでは定義されていません。
マスコミに対してはどちらかというと批判的な立場にいるため、どうしても情報や言葉のプロならちゃんとした言葉を使えと考えてしまいますね。

かなな先生

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人物イラスト提供：アイキャッチャー様