けるる「公用語っていうのは『その国で公式に使われている言語』のことです。日本だったら『日本語』ですね。じゃあイギリスは?」
生徒「英語!」
けるる「はい、正解。じゃあテストによく出る所いきますよ。『ブラジルの公用語』は?」
生徒「ポルトガル語です」
けるる「OK。じゃあ、『エクアドルの公用語』は?」
生徒「えー、マニアックな国過ぎない?」
けるる「教科書にもヒントはあるはずなんですけどねぇ。じゃあ、エクアドルって名前の由来は?」
生徒「それは『スペイン語で赤道』って意味…あ、スペイン語だ」
けるる「はい、正解。南アメリカ大陸にある国の公用語は『ほぼポルトガル語かスペイン語』です」
生徒「ほぼ?」
けるる「英語・フランス語・オランダ語を使ってる国もあります」
ガイアナ:英語
スリナム:オランダ語
フランス領ギアナ:フランス語
けるる「これは16世紀の大航海時代にヨーロッパの国々が南アメリカを支配下に治めたことが原因ですね」
生徒「現地の言葉は残ってないのですか?」
けるる「残ってますよ。たださっきも言ったように『公用語』の話です。公式な文書や教育などで使われる言葉のことです」
生徒「現地の言葉は方言みたいなもの?」
けるる「大雑把に考えたら、その認識でいいかもしれませんね。余裕があればヨーロッパも調べてみたら面白いですよ」
生徒「例えばどんな国?」
けるる「そうですね、スイスなんか公用語が4つあります」
生徒「4つ!?」
けるる「ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語ですね。スイスの位置を考えれば、ロマンシュ語以外は何となく理解できるはずです」
生徒「ああ、隣り合ってる国だね。じゃあロマンシュ語ってのは何?」
けるる「昔から使われている言葉です。イタリアにも似た言葉はありますが、イタリアの公用語にはなってないですね。使っている人はもう5万人ほどしかいないそうです」
生徒「え、じゃあ無くなっちゃうの?」
けるる「そういう言語は多いですよ。夏の自由研究とかで調べてみるのも面白いんじゃないでしょうか?その時は協力はしますよ」
生徒「わぁい」
けるる「じゃあ、授業の続きをしましょう」