生徒「せんせー、アラスカってなんで離れたところにあるの?」
けるる「あー、ここですね」
けるる「ここは昔アメリカではなかったんです」
生徒「え?じゃあどこ?カナダ?」
けるる「それが『ロシア』なんですよ。1867年にロシアから買い取ったんです」
生徒「お金で?」
けるる「お金です。720万ドル、日本円で1000憶円にもならないでしょうね」
生徒「マジで?結構広いんでしょ?」
けるる「面積は日本の4倍くらいです。当時の貨幣価値も考えないといけませんが、それにしても格安で買い取ったことになります」
生徒「よくロシアは売ったね」
けるる「当時アラスカは獣の毛皮くらいしか価値がなかったですからね。広大な不毛の土地だったんでしょう。むしろアメリカで叩かれてました」
生徒「アメリカで?」
けるる「当時の国務長官でシュワードという人がいたんですが、『シュワードの愚行』とまで言われてたんです。無駄な土地を無駄な大金で無駄に買い取ったと…」
生徒「広い土地を安く買ったのにひどい言われようですね」
けるる「当時の人はアラスカの価値を知らなかったので仕方ないですね」
生徒「ということは、いいことがあったの?」
けるる「実はアラスカはとても『資源が豊富』だったんです」
生徒「ディスカバリーチャンネルでやってる!」
けるる「ゴールドラッシュですね。そう、買い取ってから金鉱が見つかったんです」
生徒「ロシアは悔しがっただろうね」
けるる「それどころか油田まで見つかりました」
生徒「油田!」
けるる「何を驚いているんですか、これは1年の時にやりましたよ(怒)」
生徒「あ、あははは…」
けるる「ほかにも漁業・林業でも成功していますね」
生徒「ロシアは踏んだり蹴ったりだ」
けるる「まだあります、これを見てください」
けるる「東海岸にあるニューヨークなどから、日本・中国などの東アジアとの中継地点としてもアラスカは重要な土地になります」
生徒「あ、それ前に入試問題でやったね」
けるる「本当は『アメリカ-中国間』はロシアの上空を通るのが最短距離なんですが…」
生徒「『冷戦』とかあったもんね…」
けるる「というわけで、アラスカを経由して中国・東アジアに行ってたんです」
けるる「アメリカはアラスカを手に入れて100年。払った以上の対価を得たということです」
生徒「で、アメリカはめっちゃ得をしたんだね」
けるる「はい、その通りです」
・アラスカはロシアから買収した
・アラスカは資源が豊富
・アラスカはアメリカと東アジアをつなぐ重要な中継地点
コメント
ゴールドラッシュに出てくる人達って言っちゃ悪いけども人間性を疑いたくなるような人が多いですね。文化や国民性の違いもあるだろうけど日本ではあまり理解されそうにない考えで戸惑います。テレビの演出もあるでしょうか?
演出はあるみたいですね。ふみみ先生に聞いたところによると、トラブルとか喧嘩とかアメリカ人大好きみたいですからw