南極はどこの国のもの
これは毎年聞かれる質問です。答えとしては『どこの国のものではない』です。
1820年代に発見され、近隣諸国が領土権を主張し始めました。
1959年に『南極条約』が採択されて、各国は領土権の主張をやめることが決定しました。
『南極条約』は南極大陸の平和的利用、科学調査を国際協力で促進することが含まれています。
つまり、南極は『どこの国のもの』ではないということです。
南極にいる人はどんな人
『南極地域観測隊』として各国から集まっている人たちです。
主に科学者や医者となります。
国際的な条約で様々な制限があることから、日本では政府からの派遣、つまり『公務員』扱いとなるようです。
各国は南極に研究の拠点となる『基地』を作ります。日本も『昭和基地』をはじめ、いくつかの基地を持っています。
長い期間、南極に滞在することから『料理人』を雇う国もありますが、基本は隊員の持ち回りとなります。
映画『南極料理人』のモデルとなった方も、元は海上保安官出身です。
南極での食材はどうなるの?
南極でも肉は調達できます。
ペンギンやアザラシ、オキアミなども多くますが、実はこれらの動物は捕獲してはいけません。
南極の自然環境を守るために前出の『南極条約』で明確に決められています。そもそも触ってもいけないし近づいてもいけません。
例えば、ペンギンだと、『5m以上離れる』必要があります。
また、南極は寒帯の中でも『氷雪気候』となり、一切の植物が育ちません。
仮に育っていたとしても『南極条約』により、採取は出来ません。
特に『越冬隊』と呼ばれる、南極の厳しい冬を乗り越える人は体力が必要です。
むしろ、日本にいるとき以上に栄養を取らないといけないので、日本にいるときの2倍も食べる人がいるそうです。
なお、基地内の栽培に関しては、南極大陸への『土』の持ち込みが禁止されているので、『種』から育てないといけません。
南極大陸に料理人として渡った人が、帰国後、『南極料理』をウリに店を開くことがあります。
検索したらいくつか出てくるので興味があったら行ってみるのもいいでしょうね。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様