リマン海流の「リマン」って何?

中学地理で習う、日本の周りを流れる主要な4つの海流。
まず太平洋側から暖流の「黒潮(日本海流)」、寒流の「親潮(千島海流)」。
名前が二つあり、またそれぞれがぶつかる東北沖の「潮目」など、地理には欠かせないものとなっています。
続いて日本海を流れる海流。
暖流の「対馬海流」と寒流の「リマン海流」です。
ここでよく聞かれるのが「リマンって何?」というものです。
確かに日本語として馴染みのない響きですが、実はこれロシア語なんです。

リマン海流とは

リマン海流とは日本海を流れる寒流です。
リマン海流はどこから流れてきているのか諸説あります。
その中でも有力なものは、対馬海流が北上して冷やされロシアのアムール川河口で淡水と混ざり南下したものという説です。

この説が「リマン海流」の由来となっています。

「リマン」の意味とは

では「リマン」とはどういう意味なのでしょう。
まず、これは「ロシア語」です。
そして、「リマン」はロシア語で「河口」という意味があります。
前出のアムール川の河口のことですね。
アムール川は長さ世界第8位、流域面積第10位の文句なしの大河です。
流氷も、アムール川の淡水で塩分濃度が薄くなった海水が凍ったものです。
また、中国とロシアの国境になっている場所もありますね(中国名「黒龍江」)。

「リマン海流」はその昔「オホーツク海流」という名前だったのですが、前出の説の影響で名称が変更となりました。

生徒
変えなくてもよかったのに…

たぬぬ
個人的に私もそう思います…

寒流こぼれ話

リマン海流はユーラシア大陸よりを南下し、朝鮮半島にぶつかります。
そのため、朝鮮半島東海岸の海水温は冷たく、海水浴にはあまり向かないそうです。

似たような話は、ガラパゴス諸島でも見られます。
赤道直下というイメージのあるガラパゴス諸島。
実は、近くをフンボルト海流という南極から来る海流が流れているため、海水温が結構低いのです。
だから、ガラパゴス諸島には熱帯にもかかわらず「ペンギン」が生息できるのです。
ガラパゴスペンギンと呼ばれ、熱帯で暮らす唯一の種類となっています。

さいごに

最後の方は話がそれてしまいましたが、調べたいことの周辺情報を知ることも面白いです。
時間がある時は、このように周辺知識を仕入れるようにすると、後々役に立つことがあるかもしれません。
私も今回、アムール川の中国名を知ることができて、授業のネタにできると喜んでいます。
いくつになっても新しい知識を得られるというのはいいものですね。

かなな先生
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人物イラスト提供:アイキャッチャー様

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