質問投書箱(なんで冷凍した野菜はまずいの?)
ふみみ「確かに、最近野菜が高いから冷凍したくなるけど」
たぬぬ「食べなければいいじゃないですか?」
ふみみ「だからたぬぬ先生は太るのよ。野菜は食べなきゃダメ」
たぬぬ「はぁい…で、冷凍した野菜ってどんな感じになってますか?」
ふみみ「んー、メリハリがない味でべちゃっとしている?」
たぬぬ「そんな感じですね。野菜を冷凍するとまずくなるのは『細胞』に原因があるんですよ」
ふみみ「細胞…ですか?」
たぬぬ「はい、野菜の細胞、つまり『植物細胞』には『細胞壁』というものがあります」
ふみみ「理科でやりますね」
たぬぬ「細胞の中には水分が含まれています。その水分を凍らすと…」
ふみみ「体積が増える!」
たぬぬ「正解、あと『固体』になりますよね。固くなるんです」
ふみみ「確かにカチンコチンになりますね」
たぬぬ「そうすると、『固体』になった水分が『細胞壁』を壊してしまうんです」
ふみみ「固体になると『とがった角』もできますからね」
たぬぬ「その後、解凍をしたときに、『細胞壁』内にあった水分が流出してしまい、『べちゃ』っとした食感の野菜ができるというわけです」
ふみみ「あー、いわゆる『ドリップ』ですね」
たぬぬ「原理がわかれば対処はできます」
ふみみ「というと?」
たぬぬ「調理後、もしくは下ごしらえ後の物を冷凍したらいいんですよ」
ふみみ「あ、ほうれん草なら『ゆでた』後にってことですね」
たぬぬ「そう、それで水分量が減ります。冷凍の時は『水分量を減らす』といいんですよ」
たぬぬ「だから水分たっぷりの生野菜を冷凍するからまずくなるんです。」
たぬぬ「塩で下味付けを兼ねて水分をとってもいいかもですね」
ふみみ「それはお肉やお魚でよくやりますね」
たぬぬ「そして解凍したお野菜は火を通して使うと、べちゃっと感は気にならないのではと思います」
ふみみ「わかりました、でも、お野菜嫌いなのにどうしてそんなこと知ってるんですか?」
たぬぬ「嫁に教えてもらいました」
ふみみ「なるほど、では今回はこのへんで。たぬぬ嫁さんありがとうございました」
たぬぬ「僕からもありがとう」
・野菜を冷凍すると『細胞壁』が破壊される
・下ごしらえした後に冷凍すると少しはマシになる