~3年生の授業にて~
『I stopped to talk with him.』
生徒「先生、stopの時って、動名詞じゃなかった?」
かなな「っと、それ、正確に言おう『目的語をとるとき、stopは動名詞を使う』なんですよ」
生徒「目的語?」
かなな「・・・忘れてるな、2年の範囲だぞ。みんなは?・・・よし、復習しようか」
かなな「まず、不定詞は『to+動詞の原形』、動名詞は『~ing』だったね」
かなな「じゃあ、この二つをイメージで考えてみましょう。これを見て」
かなな「前置詞『to』のイメージは・・・言うなれば、『到達』かな」
かなな「そして動名詞は『~ing』がついているので、『今やってる』感が出てるよね。そして、今やってるんだったら『ちょっと前もやってた』ってイメージできるかな。一瞬だけ何かをするってできないよね」
生徒「『I go to school』の『to』だよね?」
かなな「そうそう、そのイメージでいいの。そして、これを時間にあてはめてみよう」
かなな「こんな感じかな。時間の流れで考えると、『to』で『到達』できるのは未来しかないよね。タイムマシンないもんね」
生徒「『ing』は進行形と同じ考え方みたいだ」
かなな「そうそう、それでいいの。で、何が言いたいかっていうと、不定詞は『未来を意識』していて、動名詞は『現在と過去を意識』していることなんだ。イメージ作れた?」
生徒「うん」
かなな「じゃあ、『want』で考えると『~をしたい』と言うためには、『今やってたらダメ』だよね。『まだ、やってない』よね。未来に『したい』んだよね?」
かなな「図で描くとこんな感じ。だからwantの目的語を考えるときは『不定詞』を使うんだ。同じ考えで『hope(~を望む)』や、『decide(~を決定する)』も目的語をとるときは『不定詞』を使います。」
生徒「want ~ingだったら、『もうやってるやん』ってツッコミいれられるよね(笑)」
かなな「つぎは、『enjoy』で考えてみようか。目的のことを『やっておかないと楽しめない』よね。『やってた』から『楽しめる』んだよね」
かなな「これも図に描くとこんな感じだね。同じ考えで『finish(~を終える)』も目的語をとるときは『動名詞』を使うよ」
生徒「じゃあ、最初の『I stopped to talk with him.』はどうなるの?」
かなな「それはね、不定詞の名詞的用法を使ってるんだ。黒板に整理するね」
かなな「だから『I stopped to talk with him.』の訳は、『私は彼と話をするために立ち止まった(stopした)』となります。」
かなな「『I stopped talking with him.』の訳は、『私は彼と話をするのをやめた(stopした)』となりますね」
かなな「このように、不定詞動名詞は意識している時間を考えるとわかりやすくなります、大丈夫ですか?」
生徒「はぁい」
かなな「じゃあ、今回はここで終わります」
★今日のまとめ ・不定詞動名詞を考えるときは、意識している時間を考える
コメント
丸暗記してたけど、そんな必要なかったんですね。rememberも同じ考えでできますか?
同じですよ。
I remember to~で『~するのを覚えている』
I remember ~ing で『~したことを覚えている』
になります。