中学社会の授業の一つ、『公民』で選挙制度を勉強します。
勉強した3年後には選挙権がもらえる18歳になる中3生。
若者の投票率の低さが問題になっている今、塾講師として少しでも興味を持ってもらえる授業を心がけています。
今回は、投票所での投票の流れの一つを紹介します。
投票日前日までにすること
投票日に注目が集まりますが、前日までにも出来ることがあります。
ここでは二つ。政策確認と期日前投票を紹介します。
立候補者・政党の政策確認
選挙の前には『選挙公報』というものが配られます。
これは、基本的に立候補者および政党が作った広報用の政策資料がそのまま記載されています。
ここで立候補者や政党の政策を知り、投票日までに選挙公報でどの立候補者に投票するかを考えておきます。
期日前投票
投票日は日曜日です。基本的には休みですが、仕事の人もいるでしょう。
また、高校生なら部活の大会、特に最後の大会にぶつかるかもしれません。
当日選挙に行けない人のために、市役所など指定の機関で『先に投票』することができます。
これが『期日前投票』です。
模試などで投票日に投票できないとき、私も利用したことがあります。
宣誓書を書くなど、当日よりちょっとだけ面倒ですが、投票できないよりはかなりマシです。
投票所での流れ
投票所の準備は基本的に前日から始まります。
自治会館などで行われますので前日から基本出入り禁止です。
夏祭りの打ち合わせが延期になりました(わぁい♪)。
投票所内の基本レイアウト
国政選挙であるならば、基本的に2つは投票するはずです。
図のように投票箱は2つあります。
選挙立会人は私の地域では自治会の役員さんなどが務めます。
田舎なので大体の住民の顔を覚えているから不正防止にもなりますね。
都市部ではどうなんでしょう?
1:受付
事前に郵送されている『投票所入場券』をここで提出すると、名簿でのチェックがあります。
チェックが完了したら次に行きます。
実は、投票所入場券無くしてしまっても投票は出来ますし、なんなら身分証明書が無くても本人確認さえできれば投票できます。
でも、無くさないように気を付けましょう。
2:投票用紙A受け渡し場所
ここで、投票用紙を受け取ります。
投票用紙は『ユポ』と呼ばれる紙(商標登録されています)で、手触りが絶品です。
記入台までの間、その手触りを存分に楽しみましょう。
3:記入台A
仕切りのある簡素な台です。背が低い人や座って書きたい人のために低めの台も用意されています。
台の正面には候補者名などが示されていますので、間違いないよう書きましょう。
記入は鉛筆で行います。ところで先ほど出てきた『ユポ』。
これがまた鉛筆での書き心地がいいんですよ。
手触りもよくて書き心地もよくて完璧か、ユポ。
ちなみに、投票所一番のりだったら、『零票確認』ができます。
投票箱の中に何も入ってないことを確認させてもらえるのです。
4:投票箱A
投票用紙を半分に折り曲げて投票箱に入れます。
ここで再三登場している『ユポ』。
こいつは、どんなにしっかりと折ろうが簡単に開けます。
まさに選挙のために生まれたような紙。
ユポはポリプロピレンを主原料とする合成紙なのです。
耐久性も高く、実は選挙用のポスターにも使われたりしています。
5:投票用紙B受け渡し場所
次の投票用紙をここでもらいます。特に手続きはありません。
存分にユポの手触りを堪能しましょう。
6:記入台B
特に投票Aの時と変わりません。
7:投票箱B
ここも特に変わりはありません。
ユポとの別れを惜しみつつ投票を終わらせましょう。
投票後
投票後、お願いすれば『投票証明書』をもらえることがあります。
これは配布していない地域もありますが、記念としてもらっておくと話のネタになります。
係員の人に発行をお願いするか、無造作に『一人一枚でお願いします』と配布しているところもあるようですね。
まとめ
投票の手順を紹介するつもりでしたが、途中からユポの話題になってしまいました。
投票はメンドクサイとか言ってる人もいますが、零票確認やユポとのふれあいなど細かい楽しみもあります。
小さな楽しみもありますので投票には行くようにしましょう。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様
コメント
ほとんどユポの紹介じゃねーかw