「しめすへん」と「ころもへん」の違い


中1の理科の時間。

植物の範囲をやっていたのですが、下のような解答をした生徒が何人かいました。

さて、どこが間違いかわかるでしょうか?

生徒
問題がわからないと間違いはわからないよ。
たぬぬ
いいえ、わかります。これは『漢字』を間違えているのです。
生徒
え~……

というわけで、正解は『被子植物』

『被』の字の「ころもへん」が「しめすへん」になっていたのですね。

実はこれ、よくある間違いなのです。

「しめすへん」と「ころもへん」の見分け方

「しめすへん」と「ころもへん」を見分ける一番良い方法は「へんの成り立ち」を覚えることです。

「しめすへん」の成り立ち

「しめすへん」は「示」という漢字から作られたものです。

「示」には、神様の使いが天から降りてくる場所である『祭壇』という意味があります。

このことから「しめすへん」は『神様に関係する』漢字に使われます。

例)神、社、礼、祈、祝、福、禅

「ころもへん」の成り立ち

「ころもへん」はその名の通り「衣」という漢字から作られました。

このことから『きものに関係する』漢字に使われます。

また、状態や部分に関する漢字にも使われます。

例)被、裸、補、褐、複、襟

見分け方

神様関係っぽかったら「しめすへん」、きもの関係だったら「ころもへん」とまず考えます。

「ころもへん」は「神様関係っぽくない」という判断もできます。

「へん」を元の漢字と比較して形から覚えるのもいいでしょう。

しかし、やはり一番はちゃんと漢字を覚えることです。

例えば『補』という漢字があります。

『甫』には「ぴったりとあわせる」という意味があります。

「衣」を「ぴったりとあわせて」縫うとどうなるか?

その部分を直せたり強くしたりすることができます。

『補』にもそういった意味がありますね。

間違えたり、どっちだったか疑問に思った時なども効果的です。

「初」の部首は?

「ころもへん」が使われていると思われがちな漢字に『初』があります。

確かに「ころもへん」っぽいものが使われていますね。

しかし、『初』の部首は「刀(かたな)」なんです。

「割」の部首「りっとう」の仲間ですね。

しかし『衣』は関係しています。

衣服を作る時、最初に『刀』で生地を切ることから『初』という漢字が出来ました。

主体が『刀』なんです。

「しめすへん」「ころもへん」に限らず『初』の漢字のように成り立ちを覚えると漢字も覚えやすくなるかと思います。

ちょっとの手間と工夫なのに効果は絶大ならやらない手はないですよね。

かなな先生
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人物イラスト提供:アイキャッチャー様

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