当塾の特に数学の授業では、問題演習の際に速く解けてしまう生徒もいることから、暇な時間をなくすために計算プリントを用意しています。
その中で出会った日本語に対する一コマを紹介します。
『てもちぶさた』の意味
まず、『てもちぶさた』を漢字で書いてみるとこうなります。
『手持ち無沙汰』
これはいくつかの単語に分けることができます。
「手持ち」+「無」+「沙汰」ですね。
ここで、「沙汰」とは何か?
「沙汰」とは簡単に言うと、「何かすること」になります。
特に善悪の判断や決定ごとの連絡と言ったときによく使われます。
つまり、「手持ち無沙汰」は、「手持ち」の「沙汰」が「無い」となり、簡単にしてしまうと「やることがない」状態のことを表します。
「沙汰」を使う言葉
では、あまり聞き慣れない「沙汰」という言葉。
日常で使われる他の例はあるのでしょうか?
時代劇の例が上がったのは、よく授業中に悪代官の真似をしていたからでしょう。
興味を持ってくれるのはいいことです。
さいごに
「てもちぶたさ」と間違えてしまう理由の一つに発音しやすいというのがあるでしょう。
「雰囲気」を「ふいんき」、「とうもろこし」を「とうもころし」と言ってしまう音位転換という現象です。
また、「てもちブタさん」なんてかわいいブタのイラストがあったりするかも知れません。
日本語は日に日に変化していくものだと考えてます。
音位転換によって、「てもちぶたさ」でも良くなる未来が無いとは言い切れません。
大事なのは正しい言葉を知ったうえで、時代の流れに柔軟に乗っていくことです。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様