質問投書箱(円周率はどこまで覚えたらいいのですか?)
ふみみ「えっと、どうなんでしょうか?」
たぬぬ「普通の生活をするならば、『3.14』で十分です」
ふみみ「普通じゃない生活ってどんなんですか?」
たぬぬ「すいません、言い方が悪かったですね。えっと、例えば機械設計などを仕事とする人
ならば、『3.1415』まで使います」
ふみみ「たぬぬ先生も元々設計やってましたよね」
たぬぬ「はい、私の場合は大きくても10mくらいの製品でしたから『3.1415』までで十分でした」
ふみみ「ということは、もっと細かく覚える人もいるんですか?」
たぬぬ「はい、例えばNASA(アメリカ航空宇宙局)では12桁(3.141592653589)あたりまで使ってるらしいです」
ふみみ「12桁ならなんとか覚えられるかも…」
たぬぬ「覚える必要はありません」
ふみみ「えっ?」
たぬぬ「だって、調べれば出てくるじゃないですか。とは言っても、さすがにNASAに勤めるような人であれば普通に覚えてるとは思いますけどね」
ふみみ「アインシュタインじゃないんですから」
※アインシュタインは自分の電話番号を覚えてなかったそうです。
理由は『電話帳を調べたら書いてあるから』
たぬぬ「覚えてる方が業務が早くなるけど、調べたら出てくるから覚えなくてもいいというのはよくあることです」
ふみみ「そもそも円周率って何ですか?」
たぬぬ「『直径に対する円周の長さの割合』です。円はすべて『相似形』ですから、大きさに関係なく割合は一緒なのですよ」
ふみみ「なるほど、ちゃんとした意味があるんですね」
たぬぬ「数学では『定義』が大切なんですよ。知らなくても計算できたりするけど、知っておいたら高校などで役に立つことがあります」
ふみみ「わかりました、ありがとうございます」
・円周率は3.14まで覚えておけば十分
・円周率とは『直径に対する円周の長さの割合』のこと
コメント
工業高校の機械科にいくのですが、3.1415まで使いますか?
工業高校なら使うでしょうね。丸棒やパイプを使った製品の強度計算・重量計算をする際に、3.14だったら誤差がちょっと怖いんですよ。