解の公式の導き方

中3で2次方程式を習うと出てくる「解の公式」。
すべての2次方程式が解けてしまう便利な公式です。

この解の公式を自分で導き出せたらカッコいいですよね。

2次方程式の解き方

解の公式を導く準備として、2次方程式のおさらいをしてみます。
次の2次方程式は解けますか?

この2次方程式の左辺は因数分解ができますので……

これで「x=-1,-5」という解が得られました。

しかし、本来2次方程式は「平方完成」を使って解かれていました。
例題ならば……

確かに解は出ましたが……メンドクサイですよね?

解の公式を導く

実は因数分解を利用する解き方というのは『特殊な場合』なのです。
2次方程式の左辺がいつも因数分解できるとは限りません。
そんな時に、「解の公式」が役に立ちます。
ではまた例題を用意しました。

さて、どう解きます?
因数分解ができないから「解の公式」の利用ですね。
今回の目的は「解の公式」を自分で導き出すこと。
その準備として、この例題を「平方完成」を使って解いてみましょう。

平方完成で解く

手順は以下の通りです。

1:両辺を2で割る
2:文字を左辺、数を右辺に移項する
3:xの係数の半分の2乗を両辺に加える
4:左辺を因数分解、右辺を計算する
5:左辺の2乗を外す
6:「x=」の形にする

実際に解いてみた結果が以下の通りです。
手順を見て自分で解いてみたい方は一旦スクロールをしないでやってみましょう。

解の公式を導く

解の公式はどんな数字でも解くことができます。
※厳密に言うとルートの中身がマイナスになる計算があり、これは高2の範囲です。

そこで、係数や数をa,b,cと置いて一般的な形を考えます。

この2次方程式を上でやってみた「平方完成」を使って解くのです。
その解が「解の公式」と呼ばれているものです。

これで「解の公式」を導くことが出来ました。

さいごに

実は解の公式の導き方は特に覚えなくてもいいです。
重要なのは、「因数分解の利用」か「解の公式の利用」を見分けられること。
まずはここを目指してください。
それが出来るようになったら「計算練習」として、解の公式を導いてみたらよいでしょう。
学校の勉強のプラスαとして、計算力向上の練習として役に立つはずです。

かなな先生
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人物イラスト提供:アイキャッチャー様

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