冠詞の”a”と”the”の違い、また冠詞を付けるのか付けないのかを学んできました。
今回は誰もが一度は疑問に思ったことでしょう。
“I play the piano.”
なぜ楽器の前に”the”を付けるのか解説します。
生徒「先生、『I play a piano.』って書いちゃったけどダメかな?」
けるる「うーん、それはダメだねぇ。playの後の楽器には『the』をつけるのが普通なんだよ。理由はあるんだけどね。」
生徒「どんな理由?」
けるる「んじゃ、説明はするけど、正直忘れてもらっていいよ。『playの後にくる楽器にはtheをつける』ってことを覚えててくれたらいいから」
生徒「はーい」
けるる「じゃあまず、『aとtheの違い』はわかるかな?」
生徒「前にかなな先生が教えてくれました」
けるる「じゃあ、話は早い。『a』は不特定多数の内の一つ、『the』は不特定多数の物の内でも限定できる一つ。ここまではかなな先生の説明でOKだね」
けるる「では、まず『I play a piano.』とした時、どんな感じになるか」
けるる「これは感覚の問題になるけど、適当に選んだ1台のピアノは弾けるという意味になります」
けるる「おかしな話ですよね。ピアノはピアノです。『演奏する』という目的のためのピアノって言ったら、みんなの頭の中には多分一般的なピアノの絵が思い浮かぶんじゃないでしょうか」
生徒「じゃあ、『a』で問題ないんじゃないの?」
けるる「ところがそうじゃないの。『a』をつけると『ひとつの』ということがとても強調されちゃうんだ。「私は一台のピアノを弾きます」みたいな?」
生徒「なんか、その言い方って変だ」
けるる「だろ?適当な1台だけ弾けるってどんな状況だよ!ってツッコミ入れたいよね」
けるる「でだ、『the』の場合はどうなるかというと、『演奏するためのピアノってどんなの?』って質問した時に思い描ける『ピアノ』になるんだ」
けるる「かなな先生の言葉を借りると『イメージの限定』とかになるかな」
けるる「楽器はいろんな種類はあるけど、同じ種類のものだと演奏方法とかは一つだよね。それがイメージの限定になる。ピアノってこういうものでこう演奏するものだって」
生徒「じゃあ、『the』もいらないんじゃない?」
けるる「いいとこに気が付いたね。確かに、『I play piano』って最近は言う人も増えているみたい。おもちゃの鍵盤はピアノかな?」
生徒「それはおもちゃ・・・だけどピアノっぽいって言えばピアノっぽいかな」
けるる「そう、ピアノっぽいもの・・・パイプオルガンとかシンセサイザーも弾けるよって意味が含まれてくるんだ」
けるる「話を戻すけど、『ピアノ』を弾くんだから『一般的な弾くためのピアノ』をイメージしてほしい。そして、それは大体の人が同じイメージを持てる」
けるる「その一般的な『イメージの限定』だから『the』を使うということです」
けるる「あ、最後に、中学校英語では『I play the piano.』が答えだからそれは間違えないでね」
生徒「はーい」
★今日のまとめ 理由はあるけど、とりあえずはplayの後に楽器が来るときは『the』をつける。 『the』のイメージは『play』する楽器に対して一般的に持たれている 『イメージを限定』するもの。
コメント
管理人さんって過去に群馬で教えてませんでした?
関東地方で教えたことはありませんね。