質問投書箱(mustとhave toってどう違うの?)
ふみみ「えぇと、これは私の出番ね」
たぬぬ「お願いします」
ふみみ「まずは『I must~』と『I have to~』を例にします」
たぬぬ「両方とも『私は~しなければならない』となりますよね」
ふみみ「この二つの大きな違いは『自分の意思の有無』です」
たぬぬ「というと…?」
ふみみ「こうなります」
・主観的な必要性
・『自分でしなければ』というとき
・自分でどうにかすることができる必要性が原因
・『~しなければならない』と訳せばわかりやすい
I have to~
・客観的な必要性
・『自分がしなければという状況』になったとき
・自分でどうにかすることができない必要性が原因
・『~する必要がある』と訳せばわかりやすい
たぬぬ「早起きしなければならないという意味だったら?」
ふみみ「状況ですね。例えばたぬぬ先生が早朝会議を提案したら…」
たぬぬ「僕は提案した側だから…『must』を使うのが適切かな」
ふみみ「そう、で、私たちは巻き込まれる側だから『have to』になります」
たぬぬ「(たとえが酷い)」
(訳:私は早く起きなければならない)
他講師:You have to get up early.
(訳:私は早く起きる必要がある)
たぬぬが『早朝会議』を提案。塾講師は夜が遅いのに…たぬぬ:自分で提案したんだから、『自分で起きなければならない』という状況を作った。
他講師:たぬぬに提案されたんだから『たぬぬのせいで起きなければならない』という状況を作られた。
ふみみ「こういうことですね。『have to』は『~する必要がある』と訳せばわかりやすいです」
たぬぬ「(まとめも酷い)」
ふみみ「『must』の方が強いニュアンスになるのがわかると思います」
たぬぬ「そうですね」
ふみみ「では、これを他人に使う場合はどうなるでしょうか?」
2:You have to get up early.
たぬぬ「1番は僕が嫁さんに言われるパターンかな?」
ふみみ「2番は私が旦那に言われるパターンですね」
(嫁:あなたが会議を提案したんでしょ。起きなきゃダメなんだからね!)
2:You have to get up early.
(旦那:早朝会議かぁ、おつかれさまだね。早く起きなきゃいけないね)
たぬぬ「僕は子供か…」
ふみみ「親が子供をしつけるときにも使いますね。では、最後に否定文にしてみましょう。親睦会でサッカーをするシチュエーションです」
(訳:私はサッカーをしてはいけない)
ふみみ:I don’t have to play soccer.
(訳:私はサッカーをする必要はない)
たぬぬ「僕は足の骨の影響でサッカーしちゃいけないんですよ。だから『強い禁止』になります。『しなければならない』を否定して『してはいけない』」
ふみみ「私はサッカーしてもいいけど、歳だから別にしなくてもいい。って感じですね。『する必要がある』を否定して『する必要はない』」
たぬぬ「(歳だからはいらないんじゃ…)mustとhave toの時点で訳を使い分けると、否定文にした時にわかりやすいですね」
ふみみ「そうですね、肯定文の時は意味を理解したうえで両方とも『~しなければならない』でOKです」
ふみみ「これを他人に使うとこうなります」
(訳:あなたは~を使ってはいけない)
2:You don’t have to use~.
(訳:あなたは~を使う必要はない)
ふみみ「mustn’tには『強い禁止』の意味がありますので、『飛行機内でライターを使ってはいけない』とか『この薬品を飲んではいけない』など、命にかかわる場面で使われることが多いです」
たぬぬ「なるほど、よくわかりました」
ふみみ「では今回はこのあたりで終わります。ありがとうございました」
肯定文の場合
・must~は『主観的な必要性』が原因
・have to~は『客観的な必要性』が原因
否定文の場合
・mustn’tは『強い禁止』の意味を持つ
・don’t have toは『(別に)する必要ないよ』的なニュアンス
コメント
上の子は英語が苦手なんですが、へーとかうなりながら読んでいました。学校ではここまで教えてくれないようです。どうして学校ではこういうことを教えてくれないんでしょうかね?教科書の英文を覚えるだけのテスト勉強を繰り返してきたようなので息子の英語力が心配になっています。