けるる「日本で一番大きな湖は滋賀県にある『琵琶湖』。漢字で書けるかな?」
生徒「先生、一番大きい池って何ですか?」
けるる「鳥取県にある『湖山池』です。」
生徒「なんか、その名前ずるい。湖なのか池なのかわからない」
けるる「確かに、湖と池の違いって明確にはされてませんからね」
生徒「え?そうなの?」
けるる「沼もそうですよ。まずは湖と沼ですが、一般的には大きいものそして深いものが『湖』、小さくて浅いものが『沼』といった感じです。『沼』は底まで水生植物に覆われているってのもありますね」
生徒「『沼』っていうと河童が住んでそう。植物が生えまくってたら雰囲気でるしね」
けるる「深い『湖』だと、そこの方に植物生えませんからね。水が冷たいし暗いし」
けるる「大まかにいうと、『水深が5mあるかないか』ですね。でも、水深5mもない湖とか、水深5m以上ある沼もあります」
生徒「・・・?」
けるる「言ったじゃないですか『明確な基準がない』と。地域の人が昔から『沼』と呼んでいたら『沼』なんです」
生徒「てことは、言ったもん勝ち?」
けるる「そうとも言えますね。そして、湖や沼が自然のものとしたら、『池』には人工のものという意味合いがつくこともあります」
生徒「あー、だから『貯水池』とか『ため池』っていうんだ」
けるる「よく気が付きましたね。でも、これも残念ながら例外はたくさんあります。天然の池もあれば、『ダム湖』みたいに湖でも人工のものがあります」
生徒「ふしゃーー!」
けるる「ということで大雑把にまとめるとこうなりますね」
沼…天然にできた、ある程度狭くて浅いもの。底に植物が生えている
池…人工的に作られたもの。しかし天然のものもある
けるる「一応、『陸水学』って学問もあるんだけど、そこでも上のような分類です」
けるる「明確な基準がないからこそちゃんと名称を覚えないといけないんですよ」
生徒「(めんどくせぇ)」
けるる「でもね、広いのに沼と呼ばれているものを見つけたときとか結構うれしいですよ、『ここにはどんな由来があるのか』とか考えると楽しいですね」
生徒「そんなもんかなぁ?」
けるる「何事にも興味を持つことですよ。というわけでこの話題はここで終わります」
生徒「はぁい」
・湖、池、沼には明確な基準がない
・地元での呼ばれ方が優先される